医薬・農薬


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医薬・農薬

三相乳化法は医薬品・農薬品、防黴剤、抗菌剤、酵素などの薬品の分野にも安定な乳化状態を調製する方法として使用されている。特に、三相乳化の乳化微粒子は抗酸化作用、徐放作用、の他に苦みや渋みなどの成分を著しく低減することができる。そのために、三相乳化法の乳化は医薬品などを水系で使用する医薬品の成形剤として利用することが可能である。例えば、家禽類を精肉前に胃腸内細菌(カンピロバクター、サルモレラ菌、グラム陰性・陽性菌など)を死滅させる薬剤とか害虫やダニなどの忌避剤の乳化物、更に防カビ剤の乳化など多岐に及んでいる。

技術

三相乳化法で使用する乳化粒子は水相にも油相にも不溶性な柔らかい親水性ナノ粒子である。そのため、機能性のある有機薬品類の乳化には薬品の機能を損なうこと無く乳化させることができる。例えば、タンパク高分子の酵素などを界面活性剤で乳化すると分子錯体を形成し、酵素は失活してしまう。しかし、三相乳化系では微粒子として存在をするために、一般に薬品のような機能性有機物はその本来の機能を損なうことなく乳化することができるので、最適である。また、乳化粒子のみに吸着機能を付与することで、対象に油滴を安定吸着させることができることなどから、農薬・防黴剤などの効果を高めることができる。

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防バイ剤を含有させた三相乳化エマルションのパルプ繊維表面における吸着状態のSEM像。図中半円が三相乳化エマルションを示す。

研究結果

再生紙の黴発生を防止するために防黴剤の添加が行われる。防黴剤を直接添加した場合と三相乳化エマルションで添加した場合について、黴発生までの日数を測定した結果を示す。

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